2010年9月21日

ポアリータおばあちゃん。

いまだ。。
パソコンは直っておりません!

マリちゃんいわく
「アメリカからスペシャルなドライバーがやってくる」
(パソコンを開く為の工具を通販で頼んだらしい)

だそうで、結局長らく待っております。

この間にもけっこうイベントがあり、写真が載せられず困っています。
メイの誕生日、ハヤの誕生日、ブドウの収穫からワイン作り、サクラや料理、離乳食の写真など/
いつになることやら。。

ちなみに、3週間前通販で頼んだ(イタリア国内)レーザープリンターもまだ到着していません。
子供たちの日本語の問題集のためだったのですが、夏休みも終わってしまいました。
しかも、マリちゃんが電話で問い合わせましたが
未だに発送すらしていない
おまけに店側はキャンセルしないでくれと懇願し、2日以内に発送するから、と。

いやいやいや、今直ぐ発送してよ?が日本の常識ですが、、、
マリちゃん「どうせ在庫がない事を隠してるんだよ、2日待とうよ」ってのんき。

私もいい加減、こういうのに慣れてきていて、
「まあぁ、いっか。もうちょっと待とうか」なーんて。

それから3日経過。
結局キャンセルし、別の店に注文しました。。。


まあ、そういうわけで写真がまだのせられませんが。
更新したいと思います。


最近、といってもけっこう前からなんですが
介護のお手伝いもちょびーっと始めています。

いちおう、看護科にいた頃は毎日寝たきりのご老人の世話をして(させられて)
いたので食事介助やオムツ交換、ベッドメイキングなんてアサメシマエ(ホントに)

、、、というわけで。
アニエーゼのお手伝い、ということですこしずつ始めました。

アニエーゼも誰も手伝ってほしいなんて言わないのですが、
疲れていたり、時々愚痴がでます。。(笑)
ロッキーの散歩に合わせて何かしたいと自分から申し出ました。

それにサクラが人見知りするので、アニエーゼに慣らしときたい、という
私の思惑もあるのですが、、(笑)
だって、将来なにがあるかわかりませんし。。。
いろいろ助けてもらうこともあると思って(えへへ)

それで、夕方子供たち、サクラをアニエーゼにあずけて
(アニエーゼはすごく楽しそう♪)
ロッキーの散歩、おばあちゃんのトイレ、オムツ交換、投薬、おやつ、トイレ掃除をすることに。
先日はちょっとお留守番を任されて(マリちゃんと)
おばあちゃんの食事の仕度もしました。

毎晩食べる物は決まっていて、
どろどろのミネストラと薄めたワイン、裏ごししたメイン、デザート。
その後は投薬。

私は誰かの役に立てる事で生活にメリハリがでて、
アニエーゼは毎日1時間サクラのお世話に喜んで、
負担も減って、
サクラの人見知りも無くなってきて、
とってもいい感じ!

でも、20日から夏休みが終わり、子供たちの学校が始まりました。
今まではマリちゃんが送り迎えをしていましたが、
マリちゃんの仕事上それも難しくなり、
今期からは迎えは私が行く事にしました。

それでアニエーゼをお手伝いできる時間が合わなくなり、現在中断中です。

なので今度は時間帯を変えて、朝お手伝いにいこうか、と
現在話し合い中。

こうして毎日アニエーゼの家に行く様になって知った事。
それは、おばあちゃんがかなり、口が悪いらしいということ。

おばあちゃんっていうのは、夫であるカミッロの母親の姉妹です。
カミッロの両親はすでに他界していますが、その姉妹であるポアリータおばあちゃんが家にいるわけです。

このおばあちゃん、
白銀の髪に、小柄な体型、いつも椅子にこしかけてる、
ハウス食品のアニメに登場していたような、絵に描いたようなおばあちゃん。

かわいくて、優しくて、温かくて。

でも。
それは、ただ何も知らなかった私の印象に過ぎなかったということが、
最近分かってきました(汗)

アニエーゼのストレスは最近高まっているよう。
なぜなら、おばあちゃんの悪態が、、

夜、おばあちゃんが眠りにつくころ。
アニエーゼは、おばあちゃんをトイレに連れていって、
できるだけトイレで排泄する様に促しています(夜だけじゃありませんが)

まだ寝たく無いおばあちゃん。
トイレでアニエーゼと2人になると。

「アンタは今から男と寝るんだろう?」
「何人の男が待ってるんだ?」
「この浮気者め、カミッロに言いつけるよ」

、、、などなど、もっと下品なことまで言うそうで。

何年もはいはい、と流してきたアニエーゼも、最近はこれが酷くなって参ってきている様子。。。

実際、私がおばあちゃんをトイレに連れて行くときも。

「アニエーゼは要らない、あっちいけ!」

と追い払って

「ほら、アニエーゼがヤキモチ焼いてるよ」、などと言ったり。。

それで誰かも分からない私には(毎度覚えていない)
アニエーゼにあてつけるように笑顔で接してきます。

私はいつも分からないフリをしていますが、
毎日何度もこういうのを聞かされるアニエーゼが気の毒でなりません。

アニエーゼは腹が立ちつつも我慢しています。
寝る前も、わざわざおばあちゃんを全ての部屋に連れていき、

「ほらね、男なんてどこにもいないよ」

と言って確認させてから寝かせるそうです。
まぁ、他にもいろいろあるのですが。。。

でも、このおばあちゃんもおばあちゃんで気の毒なとこもあって。

もちろん、認知症が出てるってのもあるんですが。
このあばあちゃん旦那さんがいません。

昔、結婚して数日後に、旦那さんは戦争に行ったそうです。
シベリアへ、、、

そのまま帰って来ず、
ずーーーーっと待っていたおばあちゃん。

生きてるのか、死んでるのかすら分からないまま。
以前、涙も涸れた、もう出ないって言っていました。

おばあちゃんの部屋には今も旦那さんの小さい写真が立ててあります。
これ1枚しかないそうです。
なのに、そんなにボロボロじゃなく、けっこうキレイ。

いつも大事にしてたんだろうな。
何度も何度も写真見て、自分を励ましながら待っていたんだろうな。。
そう思うと、おばあちゃんが可哀想でなりません。

こういう未亡人?はイタリアにたくさんおられるそうです。
実際、シベリアで亡くなった人もいれば、
戦後、そのままシベリアに残って結婚した人も多くいるそうです。

つまり、旦那さんが帰ってくる可能性が少なからずあった、ということで
おばあちゃんは待つしかなかったというわけです。

なんて気の毒な、、、
なので、おばあちゃんには子供もいません。
今は、カミッロとアニエーゼで面倒をみています。

そういうわけで、
いつも理想的に見えたマリちゃんファミリーにもこういう一面がある、と知ったわけです。

あ、そうそう。
今日は私たち、結婚してちょうど1年です。
初めての結婚記念日ってやつです。

そして!なんと
ポアリータおばあちゃんの誕生日でもあります。

今日で95歳に。
すごい、もう1世紀みたいなもんです。

このおばあちゃん、若い頃はかなり変わった人だったそうで。
この辺りでは初めての「女性ライダー」だったとか。
スカートのままバイクに乗ってたなんて話を聞きました(汗)

そして、夫も子供もいないので、
カミッロは子供のころ、いつもポアリータの家に行って遊んでもらったそうで。
(カミッロは兄弟がいない)
いつも悪い事しては、ポアリータにお尻をたたかれて泣いてたとか。

なんか、ふしぎだな、、といつも思います。

ここの家にはたくさん昔の写真が飾ってあってよく見ますが、、、

私の知らない世界の、
私の知らない時代の、
私の知らない人々が、
実際に存在していて、いろんなできごとがあって、今がある。

あたりまえなんですが、昔の写真をみていると不思議でなりません。

その写真の中には、私の知らない人々がたくさん写っています。
その中にはマリちゃんによく似た人もいます。
ああ、本当にマリちゃんの先祖さんたちなんだ、、

そう思うと、
星の観察をしていた時や、奈良の大仏を初めて見た時と同様に、
自分がものすごいちっぽけなもののように感じます。

ポアリータおばあちゃんは言ってみれば
生きた化石のような存在。

今は、オムツしてテレビみて座ってるだけだけど、
いろんな修羅場をくぐって、いろんな事を考えながら今にいたるんだろうな。。

いやぁ、本当に不思議です。


さて、
ようやく更新しておきながら
今回も写真無し、独り言みたいな内容になってしまいましたが。。


次回は写真満載で更新するつもりでおりますので、
また、見にきてやってください☆

2 件のコメント:

  1. スッカリ遅くなってしまいましたが。。。

    「ご結婚1周年、おめでとうございます!!!AUGURIIIIII!!!!!!」

    何年経っても常に色々な発見があるんでしょうね、夫婦や家族というのは。
    それが積み重なっていろんな物語がうまれて、語り継がれたりして、
    本当に不思議です。

    アタシ達はちっぽけかもしれませんが、それでも毎日の積み重ねが少しずつ
    誰かの心に積もったり、時には誰かの人生を変えたり、だから大事にしたいものです。
    きっとマイコさん家族も痛いも嬉しいも全てをひっくるめてドンドン素敵になっていくんでしょうね。

    なんだかじんわり、ジーンとくるような記事を毎回ありがとうございます。
    写真がなくても十分です。これからも更新、楽しみにしていますね!

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  2. いつも(ツイッターでも)ありがとうございます☆

    ブログコメントにはもったいないくらい
    良い言葉をありがとうございます!!
    自分もいつも自分らしく、もっと自分の存在を大事にって感じました。

    いつも思うんですがアイさんはアーティストならでは?
    の視点や言葉選びがうまいし伝わりやすいと思います。

    教養と経験、、どっちでしょうか(汗)
    良い意味で同い年とは思えませーーん!

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